幻のロータリーバイクRE5
2009/8/31 (月)
私の友人で幻のスズキロータリーエンジンバイクに乗っている方がいます。
このバイクは発売と同時にオイルショックが始まり、
全世界でわずか6000台ほどしか生産されませんでした。
日本未発売のモデルです。
排気量500CCシングルロータリーエンジンを搭載しているのでRE5と言います。
このバイクはかなり特殊で複雑な構造です。
冷却は水冷と油冷を組み合わせています。
しかもローターがハウジングに当たる部分は2サイクルオイルを使っています。
ラジエーターは上下2分割となっていて巨大です。
右側からみてロータリーマークの右に見える丸い部分はオイルエレメントです。
左側から見てラジエーターすぐ後ろのある四角い弁当箱形状はキャブです。
ロータリーエンジンは排気温が高温になってしまうため、
マフラーの先端にエアーを取り入れる吸気口が付いています。
マニホールド部分の温度を下げる為です。
左右2本出しマフラーです。
メーターはお茶の筒のような形状です。
キーをひねると蓋が開きます。
閉じる時は手動です。
Tさんのバイクは前期です。
後期タイプはGTと同じデザインの三連メーターが付いています。
このバイクのデザイナーはあの有名なジウジアーロです。
私の知っている限り、
ジウジアーロはスズキRE5以外のバイクをデザインしていないと思います。
RE5には前期と後期があります。
後期型はGT750との共用部品がたくさんあります。
人気は前期の方があります。
所有しておられるTさんはかなりの努力家です。
整備は自分で行っておられます。
当然、メカニカル構造を知り尽くしていないと整備は出来ません。
Tさんのような粘りのある方が周りにいてもらえると励みになります。
好きなバイクのためには努力を惜しまないという姿勢は感服します。
私を含め三人はあるバイククラブの会員です。
昨日日曜日は天気が良かったので、長野県飯田方面へツーリングに行きました。
上の写真は帰りに立ち寄った極楽峠です。
地図にも載っていないマニアックな場所です。
同行してもらえたNさんは16歳からバイクをずっと乗っておられます。
バイクは私と同じGT750です。
5型を4型ルックに改造しておられます。
Nさんは三河方面や長野の道を知り尽くしています。
大変楽しい充実した時間を過ごすことが出来ました。