旧車に強いバイク屋さんフラットパイン
2010/12/15 (水)
故障する確率は現行モデルに比べると格段に高くなります。
私のGT750初期モデルは2台ともメーターの車軸ギヤが磨耗してしまい、
スピードメーターが動かなくなりました。
スピードメーターギヤはメーカー欠品です。
最初はゴールドが故障しました。
この時はバイク屋さんが手持ちの中古ギヤと交換してくれました。
次にブラックが故障しました。
この時は名古屋市中川区にあるフラットパインさんが
いろいろ手配して新たに新品ギヤを製作してくれました。
http://flatpine.info/
ひとつのみではコスト的に高くなってしまうので、数個製作されたそうです。
これで2台のGT750スピードメーターが正常に動くようになりました。
フラットパインさんへ修理のお礼を兼ねて出かけたら
お客さん預かりのGT750がありました。
このGT750はこのお店で販売した車です。
オリジナル度は高く、非常にきれいなバイクです。
なかなか他のGT750初期モデルを見る機会がありません。
記念に写真を撮らせてもらいました。
ステップとブレーキレバーが一体式の46年式モデルです。
ステップゴムはきちんと初期キャラメルタイプが付いていました。
マフラーフランジは初期前期モデルの特徴である花びらタイプが付いていました。
ポイントカバーは押し型スズキのロゴがある初期タイプです。
エンジンはきれいに磨かれて、良いアルミの輝きをしていました。
リヤサスもカバーの深い初期モデル用になっています。
リヤドラムも正規です。
初期プラスチックメーターは、レンズ、ハウジングケースとも割れがありません。
ハンドルを留めている4本のボルトは再生産品のようです。
再生産品はボルトの頭が微妙に凹んでいます。
店内にはレストア途中のバイクが数台ありました。
マッハの500がたくさんありました。
マッハ750の奥にあるのはGT750です。
この前見たときから作業はあまり進んでいませんでした。
いろいろとお客さんから依頼される作業が多く、手がつけれないようです。
奥にもう一台GT750があります。
このGTもオリジナル度は高いと思います。
フォークブーツがB1用の8段が付いていますが・・・・
私がこのお店を気に入った理由は、社長が情熱を持った人だからです。
どんな細かいことでも、私の意向を聞いて修理してくれます。
メーカー欠品で手に入らない部品は製作してくれます。
私は平日、バイクを修理に持って行くことが出来ません。
その場合はトラックで取りに来てくれます。
社長にいろいろ話を聞くと勉強になります。
GT750は40年近く前に発売されたバイクです。
ある意味、メーカーから部品が出ること自体が尊いことかもしれません。
自分の店で販売したバイクは責任もって修理するという姿勢に感服します。
このことは私の会社にも当てはまるのことです。
売るだけではダメで、売った後に責任を持つということが重要ではないかと思います。
私が最初に購入したGT750は4年間で一万キロ走行しました。
旧車が壊れるといっても、それは手をつけていない部分です。
修理した箇所について故障したことはありません。
バイクが故障したとき、すぐに修理してもらえるバイク屋さんがあるのは心強いです。
最近、私のブログを見てフラットパインさんに来店したお客さんがいたそうです。
私にとっても嬉しいことですし、
同じバイクを愛する人が増えてくれるのはありがたいことだと思っています。