ミツビシRVRに試乗しました。(2)
2011/9/24 (土)
試乗記の後半は内装と試乗フィーリングを書きたいと思います。
インパネは下側がラウンドし開放感があります。
内装の造りはエクストレイルやデュアリスに似ています。
内装色はブラックのみの設定となっています。
質感は低くなく安っぽさは感じません。
エンジン始動は定番となっているプッシュスタートですが、
この車はグローバルで販売しているのでキーシリンダースペースがあり、
日本仕様はメクラ蓋が付いています。
プッシュスタートボタンはハンドル左側の奥にあります。
メーターパネルは同じミツビシ車のパジェロ、ランエボに似ています。
細かい部分まできっちり造り込まれています。
フロントシートはホールドが良く、これなら長距離走行は楽だと思います。
最近の車はドアミラーが上下に広く、左右が狭くなっているようです。
デザイン的な要素かもしれませんが、この車の視認性は良好です。
ミツビシ車の特徴である画面のトーンはやや暗い色調となります。
スイッチ操作は使いこなすまで慣れが必要です。
この車に時計は無く、ナビ右上に時計が表示されます。
エンジンは1800ccですが、CVTとの相性が良くてそこそこ走ります。
パドルシフトを装備しているので便利です。
ワイパーは間欠を自動で制御するオートモードが付いています。
このクラスを考えれば便利な装備だと思われます。
この車は4WD車ですので、2WDと4WDを切り替えるダイヤルがあります。
2WD、4WD固定、4WDオートの3モードを選択することができます。
最近は乗用車やワゴン車ベースの一般的な4WD車は4WDオートのみが多く、
複雑な機能が省かれています。
ミツビシはパジェロの発売以降、4WDは定評があります。
そのこともあり、本格的な4WDシステムとなっています。
一般的な車は4WDオートで走る場合、2WDと4WDを自動で切り替えてくれます。
発進する時、減速する時、車が滑り出した時に4WDに切り替えてくれます。
オートエアコンスイッチはフェアレディZのようなダイヤルのアルミ製です。
左側ふたつをオートにし、
一番右のエアコン温度ダイヤルを25度に設定するのがベストだと思います。
ここで注意しなければならないのがエアコンコンプレッサーの作動です。
冬の湿度が低い日であればコンプレッサーを止めた方が燃費を稼ぐことが出来ます。
その場合、中央のダイヤルを押すことによりコンプレッサーを止めることが出来ます。
コンソール中央は中蓋があり2重構造となっています。
奥の深い場所に12ボルト電源、外部入力端子があります。
中蓋にはカード、領収書などを入れることが出来る場所があります。
トランク部分も2重構造になっています。
手前の部分に人目に見られたくない荷物を収納できます。
荷台はフルトリムされ、荷物を傷つけることはありません。
エンジンは静かで、これは新時代のSUVだと感じました。
CVTは滑らかでスムーズな運転が出来ます。
排気量は1800CCで、エクストレイルやデュアリスより200CC小さめですが
パワー不足は感じません。
後発の車だけありあり、ライバル車と比較し乗りやすくなっています。
特に足回りはマイルドで突き上げ感も無く快適です。
RVにはクロカン、ステーションワゴン、ミニバンのジャンルがありますが、
いつの間にかステーションワゴン、大型クロカンは販売台数が減少してしまいました。
ミニバンが根強い人気だということになりますが、
同じミニバンジャンルの中でもミドルルーフ車は需要が減少しています。
ニッサンプレサージュ、ミツビシグランディス、トヨタイプサムなど、
生産打ち切りになった車も多く、今現在発売されている車は
ホンダオデッセイ、トヨタマークXZジオぐらいになってしまいました。
この車はライトSUVであり、メーカーからみたら世界中で需要が見込める車です。
しっとりとしたサス、快適なCVT、静かなエンジンなど魅力ある車だと思いました。