国宝と美術旅行(3)
2012/6/8 (金)
宿泊したホテルは鳴門市にあるホテルファーストシーズンです。
http://first-season.co.jp/
大塚国際美術館入場券セットのコースがあり、
朝食付きで9000円です。
大塚国際美術館の入場券は3150円なので、
とてもお値打ちだと思います。
スタッフが全員女性のアットホームなホテルです。
モダンなデザインのホテルです。
壁がブルーに見えるものは何かと気になりました。
近づいてよく見たら壁に投影する時計でした。
ホテルから大塚国際美術館は近くにあり、
開館時間(9:30AM)に入場しました。
私がこの美術館を訪れたのは今回で3回目になります。
展示作品が多く、一日かけても見ることができないほどです。
入館すると長いエスカレーターに乗ります。
大塚国際美術館は本物の名画をデジタル処理し
陶板に焼き付けた複製の美術館です。
色があせてしまった当時の作品を
製作当時に近い状態で再現しています。
入るとすぐにバチカンにあるシスティーナ礼拝堂を実物大に再現したホールに入り、
ミケランジェロの作品(最後の審判)に圧倒されます。
開館当時の天井壁画は一部のみでしたが、
現在はすべて再現されています。
人類最後の日にキリストが現れ、
天国へ上がる者と地獄へ落ちる者を分けるという有名な壁画です。
陶板に印刷してあるので、陶板のジョイント部分があります。
下部の左下は天国に上がる人々が描かれています。
下部の右下は地獄へ落ちる人々が描かれています。
元々ミケランジェロは彫刻家なので、
筋肉の表現がとても見事に描かれています。
最下層の二つ目の見どころは北イタリアにあるスクロヴェーニ礼拝堂です。
ミケランジェロより昔の時代に活躍したジョットが描いたものです。
天井は鮮やかなブルーです。
入口の上にある壁面に「最後の審判」が描かれています。
先ほどのバチカンシスティーナ礼拝堂同様、
天国に上がる人が左下、地獄に落ちる人が右下に描かれています。
左右の壁面に、「聖母マリアの生涯」が12場面、
「キリストの生涯」が25場面が描かれています。
絵画は古代から中世、ルネサンスと時代を追って展示されています。
紀元450年頃の作品で、「善き羊飼い」というタイトルがつけられています。
若きキリストを表現しているとの説明がありました。
10世紀後半に造られた聖テオドール聖堂です。
トルコにあるカッパドキアの岩窟にある聖堂を再現したものです。
展示作品は陶板に再現したレプリカですが、
凹凸まで見事に再現されています。
左のフレスコ画は紀元70年頃のもので、ボンベイから出土したものです。
古代の絵はたくさん展示してありますが、
ほとんどの美術館は照明を落としているので、
説明を読んでいるととても目が疲れます。
照明と作品は見る人を考えて配置されています。
館内の広いフロアーには座ってみることができる椅子が置いてあるので助かります。
屋外の展示もあります。
「貝殻のヴィーナス」という作品です。
これも古代の作品で、「鳥占い師の墓」です。
ボンベイから出土した「秘儀の間」です。
紀元前70年から50年頃の壁画との説明がありました。
ボンベイの壁画はボンベイアンレッド(通称ボンベイの赤)という
独特の朱色を使って描かれています。
ギリシャにある「聖ニコラオルフェス聖堂」です。
壁面にキリストの生涯が描かれています。
1310年から1320年頃の作品との説明がありました。
中世の作品は数え切れないほどたくさんあります。
多くはキリストを題材にした作品です。
ほとんどといってよいほど大作の前には椅子があります。
順番が前後しますが、B2の屋外にモネの「大睡蓮」があります。
前部で4面あります。
オリジナルはフランスパリのオランジェリー美術館にあるとのことです。
今日も読んで頂きありがとうございます。
これ以降のブログは後日アップさせて頂きます。