プリンス&スカイラインミュウジアム(5)
2013/11/23 (土)
33GT-Rをベースにしたレーシングカーです。
オートバックスレーシングチームです。
GT選手権に参戦したクルマでした。
今回のミュジアム訪問で
見たかったクルマのひとつがこれです。
34GTーR開発にあたり、基礎研究を行ったクルマです。
ボディは艶消しブラックに塗装されています。
34GT-Rのように
フロントアンダーカバーが装着されています。
ぱっと見は33GT-Rに見えますが、
中身は大きく異なります。
リヤスポイラーの形状が変更されています。
34GT-Rのアルミデザインに似ていますが、
18インチアルミになっています。
ホイールベースは34GT-Rと同じ長さに
短縮されているので、
クォーターとリヤフェンダーの中間部分に縮めた接合跡があります。
後部に33GT-Rにはない
アンダースポイラーが装着されています。
メーカーがこのような開発車両を公開することは極めて異例です。
34スカイラインはGTーRが2台と2・5GTーXがありました。
後方のブラック34GT-Rはニュルで性能確認を行ったクルマです。
34GT-Rの生産打ち切り前に限定で発売された「ニュル」です。
当初、300台限定でしたが、
その後500台に引き上げられ、最終1000台になりました。
現在も34GT-Rは中古車で大変人気があります。
私が関心を持ったもう1台はこのクルマです。
R34GT-Rのホイールベースを短縮し、
VQエンジンを載せたクルマです。
ノーマルのスカイラインよりフェンダーが長くなっています。
ボンネットも長く、VQエンジンを搭載するのに合わせて
中央部分に膨らみがあります。
スカイラインに詳しい人が見ると分かると思いますが、
リヤクォーターガラスの形状が異なっています。
一般的に開発に使ったクルマは廃棄処分するのが普通ですが、
数年後にこうした見ると
当時の開発責任者の意気込みを感じ取ることができます。
Z33の先行開発車だそうです。
今日も読んで頂きありがとうございます。
開発過程の試作車を見る機会はほとんどないので、
たいへん興味深く見学することができました。
ミュウジアムのブログはまだ続編がありますので、
よろしかったら読んでみてください。