フラットパインさんとGT750
2012/1/19 (木)
昨年末に名古屋市中川区にあるフラットパインさんへ行ってみました。
在庫のGT750が売約になり、整備をしていました。
私は他のGT750を見ることが好きなので、
じっくり見せてもらいました。
46年式の前期タイプです。
ブレーキと右ステップが一体となっているタイプです。
マフラーのフランジは前期の花びらタイプになっていますが、
ジュネレーターケースは初期モデルの特徴であるスズキロゴ彫り文字タイプでなく、
後期タイプとなっています。
ポイントカバーも後期タイプです。
ステップゴムは前期の特徴であるキャラメルが付いていました。
フォークブーツは14段ではなく、8段のB1後期タイプが付いていました。
46年式はリヤウインカーステーが外側にセリ出ています。
キャリヤーを留めている袋ナットとウインカーは正規品です。
リヤフェンダーは当時物が付いているようです。
補給部品と違い、先端にボルト穴が開いていません。
塗装が剥がれていますが、左スイッチは初期正規品が付いています。
この部品はヤフーに出品されるとブレイクするものです。
メーターは正規のプラスチックメーターが付いていました。
キズが多少ありますが、ここまできれいなメーターは珍しいと思います。
ハンドルを留めているボルトは上部が丸くなっている正規品です。
ゴールドの外装は塗り直しているので、とても鮮やかでした。
ノンレストア車なので、スポークやクロームメッキ部品に多少の錆があります。
マフラーを連結している部分にオイル漏れがありましたが、
ゴムパッキンを交換すれば直ると思われます。
私の2台ある初期モデルは全て新品に交換しています。
ヘッドを留めるスタッドボルトを見ると補給品でした。
ヘッドは一度開けていると思われます。
全体から判断するとオリジナル度が高く、お買い得なGT750だと思いました。
シートは20年ほど前に販売されていた純正品のようです。
人気のエグリタンク、マッハ500です。
カワサキのKH400です。
フラットパインさんは2サイクルエンジンの整備が得意な店だと思います。
数十年前にレストアした陸王です。
他にもう一台、ノンレストアの陸王がありました。
ハーレーダビッドソンを日本でライセンス生産したバイクです。
この日はバンバン50の納車日でした。
お客さんの了解を得て少し乗らせてもらいましたが、
クラッチがあり、楽しくて面白いバイクでした。
私は高校時代、このバイクの前期タイプに乗っていました。
店内にはフルレストアしたバイクが数台ありました。
一番人気はマッハ500のようです。
中央のバイクはレストア途中のGT750ですが、
社長が多忙であまり作業が進んでいないようです。
初期モデルの新車時のみに付いていたペリカンフェンダーです。
どうも当時物を再メッキしたようです。
マッハ750です。
世界でこのバイクとGT750が唯一、2サイクル750CCエンジンですが、
GTと異なりマッハは空冷3気筒エンジンになっています。
私のGT750、5型です。
基本的にフラットパインさんで販売するGT750は初期モデルかB1です。
基本構造が同じですので5型の修理も受けてくれます。
この時に私が修理依頼した内容は
ジュネレーター不良とミッションオイル漏れでした。
ミッションはシフトスイッチを交換し、
オイルポンプからも漏れていたので中古品に交換しました。
被災した地域(気仙沼)に住んでおられる方にメールを送ったら
快くオイルポンプを譲って頂きました。
気仙沼のIさんにはいつもほんとうに感謝しています。
5型をみるといつもIさんのことを思い出します。
被災された方ですが、すごく前向きな考えで仕事をしておられるので、
いつも陰ながら成功できるよう祈っています。